草原シンポジウムの質問票回答(2)阿蘇グリーンストック 清野さん

Q.外国人観光客に向けた情報発信などもされておりますか?

A.現段階では、特に行っていません。
阿蘇草原保全活動センターに来館された方々には積極的に案内しています。
センターのリーフレットや阿蘇地域のマップ、館内のモニターについては、一部ですが外国語にて対応できるようになっております。

Q.バイオマス事業の方はどうなっていますか?アゼリアの発電・温水加温設備での活用の可能性を求めてのテスト事業があったかと思いますが、結果と今後の展開計画など。

A.平成17年度から平成22年度までNEDOの実験事業として実施してきた草本系バイオマスのガス化発電設備については、平成23年度以降稼働を停止しております。既存のガス化発電設備をバイオマスボイラーに転換することで事業採算性を改善し、草本系バイオマスの利活用システムの再構築について検討を進めていきます。

Q.草原から得られる茅などの「資源」を事業として利用していくには、産業としても大きい建設業界との協働が有効のように思うのですが、何か今までアプローチをされたことなどはないか?

A.今のところは特に行っておりません。

Q.多面的機能直接支払制度とは何ですか?

A.農業の多面的機能の維持、発揮のための地域活動や営農活動に対する支援。
【1】農地維持支払(農業者のみでの活動組織でも可能)
【2】資源向上支払(共同活動)
【3】資源向上支払(長寿命化)
※【2】【3】については地域住民(非農家を含む活動組織)

中山間地域直接支払制度との重複が可能
交付できるものとしては、活動参加者に対して支払う日当、補修更新等の設計、測量、工事に係る建設業者への外注、事務の外注費等、資材の購入費、活動に必要な機械、備品の借り上げ費用等があります。

Q.草原の草の有効利用として具体的にはどのようなものを考えていますか?

A.野草堆肥としての利用価値がでてくるのではないかと思います。もともと、草は需要が高かったのですが、時代の流れとともに使用が減ってきました。野草堆肥の中にいる菌が土壌および植物に対して十分有効であるとの実証が得られれば、堆肥の価値が高まり需要も増えてくるかと思われます。

Q.義捐金とあか牛オーナー制度だと、今の阿蘇に役に立つのはどちらでしょうか?オーナー制度は今も受付中でしょうか?

A.熊本地震の発生およびその後の長雨等により、牛の事故等が生じておりますが、現段階では、義捐金の方が様々な形で利用できるので良いのではないかと思います。
畜舎や牧道、牧番小屋、水路、原野内の水槽、牧柵補修、設置等の修理代に充てることができるので・・・
但し、長期的にみるとあか牛オーナー制度が役に立つと思います。

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