サミット・シンポジウム

第8回 全国草原サミット・シンポジウム(芸北)

開催年
2009
開催場所
広島県北広島町
テーマ
〜草原を核とした豊かな里づくり〜 多様な人と生き物が集う新田園空間

参加自治体

北広島町、江府町、大田市、安芸太田町、九重町、南小国町、阿蘇市町村会

プログラム

【第8回全国草原シンポジウム】
 ・基調講演「コウノトリと共に生きる〜豊岡の挑戦〜」
 ・各地からの実践報告
   上ノ原 入会の森(群馬県みなかみ町)
   坊ガツル飯田高原(大分県九重町)
   八幡高原(広島県北広島町)
 ・分科会
   第1分科会:「全国こども草原サミット」
   第2分科会:「西中国山地の魅力 ー登山と草原ー」
   第3分科会:「草原と暮らす、私たちの未来」
   サテライト分科会:「草原の持続可能な利用と生物多様性
 ・第8回全国草原シンポジウム全体討論会

【第8回全国草原サミット】
 ・全国草原サミット

全国草原サミット 北広島宣言

 私たちの祖先が拓き、長い時間をかけて育んできた草原は、枯渇することのない資源として豊かな農村を支え、地域固有の財産とも言える独自の文化を育てました。その遺産は今日も変わることなく、バイオマスエネルギーエコツーリズム、環境学習の場など、新たな利用も認められます。同時に草原は、極めて多様かつ特殊な生物群を育み、地域の生物多様性に深く貢献しています。美しく豊かな草原を守り続けている、地域の人々の知恵と弛みない営みこそ、私たちが誇りにすべきものであり、自然と共生した持続可能な社会を実現するものです。
 一方、社会の変容は草原の利用低下を招き、多くの草原が森林へと変化しつつあります。加えて、農村では過疎化・高齢化が進み、草原の恵みを享受する仕組みは衰退の一途をたどっています。人々に豊かさをもたらし、生物多様性を支えてきた草原は、かつてない、危機的状況を迎えています。今こそ草原に関わる仕組みを再構築する時です。草原を保全し、その恩恵を将来にわたり享受できる社会の実現は、私たちに課せられた責務であり、農村の存続と発展、都市への恵みと豊かさをもたらすものであると考えます。
 緊急の課題として、安全確保のために、火入れ時の体制を今一度見直し、伝統的な山焼きを継承するために必要な、可能な限りの支援方法を模索します。また、かけがえのない環境、危機的状況にある野生生物を保全するために、最善を尽くします。私たちは、地域社会と連携し、常に広く新しい視点を持ちながら、草原が持つ豊かな資源の利用について研究を続けることにより、草原の魅力を引き出し、故郷の魅力を高め、地域社会の担い手を育成します。
 そして最も重要な事は、地域・ボランティア・利用者・研究者など、草原に関わる各主体との対話を継続することです。さらに、草原を有する市町村間の連携を含め、私たち首長同士が情報交換を続ける事だと考えます。私たちは、私たちに託された貴重な草原を、その価値を損なうことなく後生に引き継ぐために、今後も交流を深めながら、精励することを、北広島町において宣言します。

平成21年9月28日

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