草原用語

草原関連の用語を収集・整理し、検索できるようにしています。

御狩場 :おかりば

中世において、領主が鷹狩を楽しむために維持管理された草地。

秋の七草 :あきのななくさ

万葉集におさめられた山上憶良の歌で選定された、秋を代表する草花のこと。「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」「萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」。つまりハギ、ススキ、クズ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウのこと。すべてが草原性の植物であるが、その多くが各地域の絶滅危惧種となっている。

入会論争 :いりあいろんそう

ここでいう論争とは学術的な意味ではなく、言い争い、対立のこと。江戸時代から明治期にかけては、草地の重要性は現代よりはるかに高く、多くが入会地として管理されていた。そのため、その所有権や境界に関して、集落間や集落内、または統治者と集落の間で対立が絶えず、裁判が行われた例も各地で見つかっている。