草原用語

草原関連の用語を収集・整理し、検索できるようにしています。

刈敷 :かりしき

畦や入会地の草原などで刈り取った青草を、牛馬や人力で田畑に踏み込み肥料とするもの。

乾草 :かんそう

通常の大気と同等の水分含有量まで乾燥した牧草のこと。

拡大造林 :かくだいぞうりん

昭和30~40年ごろに全国で展開された、スギ・ヒノキ等による造林を推進する国策。もともと森林であるところに用材林を植栽するためには、いったんそこに生育する樹木を伐採する必要があるが、草原にはそのまま植林が可能であることから、拡大造林により草原の植林地化が一斉に進んだ。草原が植林地化されやすかった理由として、丁度同時期に進められた入会権の解体も影響しているものと思われる。

エコツーリズム :えこつーりずむ

ツーリズムとは広義には旅行のことであるが、特に「体験型の観光」のことを指す言葉と認識されつつある。エコツーリズムとは、ツーリズムのうち、地域の自然環境や文化などに触れ、当地の人々と交流し、体験し、考えるきっかけを作る旅行のあり方を指す言葉。ただし言葉の定義については、エコツーリズムの普及を図る各種団体によってやや異なり、特に決まった規格はない。

越冬飼料 :えっとうしりょう

冬季、放牧ができない間に家畜に与える飼料のこと。

 :うし

偶蹄目反芻亜目ウシ科ウシ亜科ウシ属の動物。大型の草食獣。家畜。

牛道 :うしみち

急斜面の牧野において、牛が等高線状に繰り返し歩くことによってできた縞状の道のこと。馬が生息する都井岬では、同様の道を馬道という。

 :うま

ウマ目ウマ科の動物。大型の草食獣。家畜。

あか牛 :あかうし

褐色和種。肉用牛の品種の一つで、褐色の毛が特徴である。主な産地として、熊本、高知が知られている。おとなしい性格で、飼育しやすい牛である。

入会権 :いりあいけん

地域の共同体の住民が、一定のルールに基づいて地域の山林原野を共有資産として利用する慣行のこと。茅葺き材や飼料・肥料としての草資源採取、放牧権、山菜やキノコ採取などがされる。民法に示された慣行的な物権(物を支配する権利)のひとつ。