遺存種:いぞんしゅ relict

かつて広く分布した生物種が、地理条件や気候条件の変化に伴って、限られた生育・生息地のみに見られるようになってしまった種。大陸系遺存種、氷河遺存種など。 【関連語】大陸系遺存種氷河遺存種

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海岸草原:かいがんそうげん 

強風や潮風、乾燥、砂の移動といった強い撹乱環境のため、海沿いに成立する草原

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改良草地:かいりょうそうち improved pasture

耕起、土壌改良、施肥、牧草の播種などを行い、生産力を高めた草地。外来のイネ科牧草はススキなどの在来草本に比べ生産力が高く、家畜の飼料としても高栄養価である、冬季も生産が可能な種類もある。一方で、生産力の維持のために、継続的な施肥や草刈りなどが必要である。また、牧草以外の植物はほとんど無く、生物は非常に単調である。 【類義語】人工草地 【対義語】自然草原 【関連語】牧草

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攪乱:かくらん disturbance

生態学においては、様々な圧力により、場の環境が荒らされることをいい、このことにより遷移の段階が停滞あるいは後退することがある。日本においてはほとんどの場所で、草原はおのずと森林へと遷移が進行していくため、草原が維持されるには何らかの撹乱要因が必要となる。多くの場合、火入れや草刈りなどの人為的撹乱により維持されている。 【対義語】遷移

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茅野:かやの 

を生産する目的で管理された草原のこと。 【類義語】場 【関連語】

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カルスト地形:かるすと karst

石灰岩地質の土地において、その水に溶解しやすい特性からできた、特徴的な地形のこと。代表的な地形として、窪地(ドリーネ)や鍾乳洞などがある。日本三大カルストは、秋吉台(山口県)、平尾台(福岡県)、四国カルスト(愛媛県、高知県)で、現在は、そのいずれもが草原として利用されている。 【関連語】ドリーネ

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環境収容力:かんきょうしゅうようりょく Carrying capacity

ある場所に継続して生育・生息できる生物の量のこと。草地学においては、特に、放牧地における生物量、すなわち放牧地の生産量を握することで、放牧地においてどの程度の家畜を飼育できるかが研究されてきた。 【関連語】牧養力

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乾生草原:かんせいそうげん 

ススキやカリヤス、チガヤといった植物が生育する草原。日本において、乾生草原とは湿生草原の対義語として、やや乾いた環境を好む植物が生育する草原のことを指すが、世界的にみてその条件は適湿であり、乾いた環境ではない。 【対義語】湿生草原 【関連語】海岸草原

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灌木:かんぼく 

低木に同じ。一般的に、人の背丈より低い木を指す。

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希少種:きしょうしゅ Rare Species

希少種の意味については、下記を参照。)
日本では、近世から現在にかけて、草原の開発や維持管理の放棄が一斉に進行し、このわずか半世紀程度の非常に短い期間の中で、草原の面積が著しく減少した。その果、草原に生育・生息する草原性動植物種も、その個体数が急激に減少しており、多くが希少種となっている。

環境省HP「環境影響評価情報支援ネットワーク 環境アセスメント用語集」(http://www.env.go.jp/policy/assess/6term/index.html)によれば、存続基盤が脆弱な種または亜種で、1)生活環境が変化すれば、容易に絶滅危惧種、危急種に移行するような要素をもつもの。2)生息状況の推移から見て、種の存続への圧迫が強まっているもの。3)分布域の一部で個体数の減少や、生息環境の悪化などの傾向が強いもの、あるいは今後さらに進行するおそれのあるものなど。 【類義語】貴重種

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忌避植物:きひしょくぶつ 

毒や棘などを持つことなどから、馬などの哺乳類があまり食べない植物のこと。牧場や哺乳類の密度が多い地域では、これらの植物が増える。 【対義語】有毒植物有刺植物 【関連語】不嗜好植物

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休眠打破:きゅうみんだは 

生物の休眠状態が解かれること。草原の保全においては、種子がどのような状況下で休眠するのか、逆に種子の休眠状態を打破するための条件が何かを知ることが重要である。例えば、埋土種子の研究を進めることで、個体数が減少した植物群落再生の可能性を探ることができる。 【関連語】休眠

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極相:きょくそう climax

生態学で、遷移の最終的な段階のこと。生態系の構成が、その場所の地盤条件や気候条件にあわせ平衡状態となっている状態。

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黒ボク土:くろぼくど Andosol

日本で広く見られる土壌の一つで、黒く、ぼくぼくした感触が特徴の土壌。火山灰を母材とし、草原植生の影響を強く受ける土壌で、過去の植生の復元資料としても価値のある土壌である。英語の「Ando」は、暗土(あんど)に由来する。

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原生花園:げんせいかえん 

主に北海道の沿岸部に見られる草原。かつて北海道では沿岸部の野草地や伐採跡地で放牧を行っていたが、家畜が好むイネ科草本などが選択的に採食された果、家畜があまり好まない植物が高い密度で残り、花畑のような独特の景観を形成するようになった。この景観のことを原生花園と呼び、地元では観光などに活用している。「原生」という名がつくが、上記のような形成過程をもつため、ほとんどの場合、原始的な自然環境ではないといえる。また、撹乱の減少に伴って植物種数が減少している原生花園もある。小清水町にある小清水原生花園では、火入れを行うことで、草原の再生が試みられている。

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公益機能:こうえききのう 

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高層湿原:こうそうしつげん 

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国立公園・国定公園:こくりつこうえん・こくていこうえん National park

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鹿害:しかがい 

鹿が植物の葉や花、芽などを食べることによって起こる被害。近年、森林では林床の植物に被害が頻発しているが、草原においても花や花芽が食べられる被害が各地で顕在化してきている。

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自然攪乱:しぜんかくらん 

土砂移動や強風などの自然の営力によって起こる攪乱

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自然草原:しぜんそうげん natural glassland

人為的な攪乱を伴わず、維持される草原。水分条件が悪い、気温が低い、風が強いなどの気象条件により成立する。降雨量の豊富な日本においては、ほとんどの地域で樹木の生育が可能であるため、自然草原は、高山や北海道など限られた地域にのみ分布する。 【対義語】人工草地,改良草地

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湿生草原:しっせいそうげん 

ヨシやオギといった植物が生育する草地。 【対義語】乾生草原 【関連語】海岸草原

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芝山:しばやま 

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植生:しょくせい vegetation

ある地域を覆っている植物の組み合わせの種類。

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植生図:しょくせいず vegetation map

植生の面的な分布状況を示した図のこと。日本においては、環境省により1/50,000~1/25,000スケールで、全国植生図の作成が行われている。 http://www.vegetation.biodic.go.jp/

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植生遷移:しょくせいせんい plant succession

植生遷移していくこと。日本においては、草原を維持するために、植生遷移を停滞もしくは後退させることが必要である。

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人為的攪乱:じんいてきかくらん 

草刈りや放牧などの人為的な行為によって起こる攪乱

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人工草地:じんこうそうち sown grassland

耕起、土壌改良、施肥、牧草の播種などを行い、生産力を高めた草地。主に外来のイネ科牧草が生産される。一般に、外来のイネ科牧草はススキなどの在来草本に比べ生産力が高く、家畜の飼料としても高栄養価であり、冬季も生産が可能な種類もある。一方で、生産力の維持のために、継続的な施肥や草刈りなどが必要である。また、牧草以外の植物はほとんど無く、生物は非常に単調である。 【類義語】改良草地 【対義語】自然草原

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水源かん養機能:すいげんかんようきのう 

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スコリア丘:すこりあきゅう scoria cone

火山活動による噴石がたまることで出来た丘のこと。スコリア丘草原として利用されている例は全国に比較的多くみられ、鬼岳(長崎県)、米塚(熊本県)、神鍋山(兵庫県)、大室山(静岡県)など多数ある。

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生物多様性:せいぶつたようせい biodiversity

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遷移:せんい succesion

生態学においては、時間の経過に伴って、生育・生息する生物種が移り変わっていくこと。撹乱の無い環境においては、裸地から草原草原から樹林といったように、より発達した環境へと移り変わっていく。 【関連語】植生遷移、退行遷移、偏向遷移

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草原:そうげん grassland

高い木がなく、草本植物が優占する土地のこと。 【関連語】草地

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草地:そうち glassland,sward

人が利用している草原のこと。 【関連語】草原

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大陸系遺存種:たいりくけいいぞんしゅ 

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短草型草原:たんそうがたそうげん short type grassland?

強い撹乱の圧力により成立する草丈の低い草原。チガヤやトダシバなどのイネ科草本が優占種となり多様性が高くなることが多い。 【対義語】長草型草原

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炭素固定機能:たんそこていきのう Carbon fixation

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長草型草原:ちょうそうがたそうげん tall type grassland?

草丈が高い草原。撹乱頻度が低い場合に成立する。ススキやヨシなどの草丈の高いイネ科草本が優占する。

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低層湿原:ていそうしつげん 

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ドリーネ:どりーね doline

【関連語】カルスト

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二次草原:にじそうげん 

【類義語】半自然草原

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半自然草原:はんしぜんそうげん semi-natural grassland

【類義語】二次草原

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火の生態学:ひのせいたいがく fire ecology

山火事跡や火入れ地に出来る生態系を研究する学問。特に、山火事が自然に発生しやすいアメリカで盛んな研究テーマである。火事が頻発する土地では、火事に適応した生物の特性が知られており、例えば、マツの中には火事による高温化に晒されることで球果(松ぼっくり)が開き、発芽が可能になる種が存在する。このような種は火事に依存し、火事とともに進化してきたと考えられている。このため、自然界における火事は特定の動植物に一時的に影響を与えることがあっても、その地域の生態系に対しては、絶対的な悪影響を及ぼすことはないと考えられている。

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氷河遺存種:ひょうがいぞんしゅ 

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風衝草原:ふうしょうそうげん windswept grassland?

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放棄草原:ほうきそうげん 

火入れや草刈りなどの維持管理が放棄された草原のこと。日本ではほとんどの地域で、早ければ放棄後、数年~10年程度で灌木が侵入し、その後森林へと遷移が進行する。

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野草地:やそうち native grassland

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優占種:ゆうせんしゅ dominant species

ある環境において最も生育・生息する範囲が広い、または密度が高い生物種。

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有毒植物:ゆうどくしょくぶつ poisonous plant

実や茎、葉、根などの植物体に、毒を有する植物。草原においては家畜が忌避することから、放牧地や放牧跡地に多く見つかる。主なものとしては、レンゲツツジやオキナグサなど。 【関連語】忌避植物

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有刺植物:ゆうししょくぶつ 

植物体に、棘を有する植物。草原においては家畜が忌避することから、放牧地や放牧跡地に多く見つかる。主なものとしては、ハマナス、ノイバラなど。 【関連語】忌避植物

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