このたび,栄誉ある日本自然保護大賞を受賞することになりました。
受賞に際し,ご尽力いただいた関係者の皆さまに心から感謝申し上げます。
私どもの活動は,決して華やかで秀でたものではありません。
むしろ,ネットワークとしての立場・役割をわきまえつつ,現場で汗を流している方々に寄り添う形で,悩みや問題点を共有し,解決にむけて連携・協力しながら粘り強く取り組んできただけの地道なものです。
実際にネットワーク活動の中では,ボランティアを始め民間,行政の枠を超えた多くの方々に励まされ,学ばせていただいたことが今日までの大きな原動力になりました。
日本の草原に対する認知度が高まれば,現地の保全活動に弾みがつきます。現地で活発に活動することでさらに草原に対する国民の理解が醸成されます。このような関係性を今後も大切にしていきたいと願ってやみません。
今回の受賞を良い機会とし,更なる情報の蓄積と共有を図り,日本各地で守られている草原の価値・意義の再評価へとつなげ,皆様の活動支援やネットワークづくりに貢献できるよう努力してまいります。引き続きご支援,ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
(高橋佳孝:全国草原再生ネットワーク会長)