2017年 新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。日頃より草原再生ネットワークの活動にご理解、ご協力をいただき、誠にありがとうございます。

本年も一層のご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

昨年は、草原サミット開催の年として一層の飛躍を期しておりましたが、その矢先の4 月に、平成28年度熊本地震が発生しました。第10 回サミット・シンポジウム開催地の熊本県阿蘇地域においても、阿蘇市と南阿蘇村を中心に、生活や経済に大きなダメージをもたらしました。草原も至る所で崩落し、この春の野焼きへの影響が懸念されているところです。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

そのような状況の中で、当ネットワークは発足から丸10 年を迎えました。6 月に東京で開催された設立10 周年記念シンポジウムでは、これまでの活動の成果を会員で共有し、次の10 年に向けてどう発展させるかをテーマに、次の時代を担う若手の皆さんに草原に対する熱い思いを語っていただきました。

また、各地からの事例報告では、これからの草原保全に役立つ新しい提言や試みが披露され、参加者全員が元気づけられる実り多いシンポジウムとなりました。

そして、10 月15 日~17 日には、兵庫県新温泉町の上山高原を舞台に「第11 回の全国草原サミット・シンポジウム」が開催されました。近畿地方では初めての草原サミットに町の内外から数多くの方が参加され、活気に満ちた大会となりました。概要については、まもなく報告書が出来上がりますので、そのなかで紹介させていただきます。

さらに、このサミットにおいても宣言された「自治体ネットワーク設立」の動きが実をむすび、11 月15 日には東京において、全国の草原を有する自治体で組織される「全国草原の里市町村連絡協議会」(通称、全国草原自治体ネット)が発足しました。全国草原シンポジウム・サミットを重ねながら、自治体のネットワークを待ち望んでいた私たちにとって、新たな一歩となる大変うれしい出来事でした。今後は民間だけでなく、行政との役割分担を明確にし、お互いが車の両輪として手を携えて情報の蓄積と共有を図り、草原の価値・意義を広く国民へアピールしていきたいと願っております。

最後になりますが、今年(平成29 年)の十二支は「酉(とり)」です。商売には縁起の良いとされる「酉」ですが、その縁起を担いで、新たな仕事のステップアップに向いている年だとも言われます。これからの10 年は気持ちを一新し、民間・行政の枠を超えた幅広い連携を実現し、ネットワークの未来を築いていきたいと考えています。引き続き会員の皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

(高橋佳孝:全国草原再生ネットワーク会長)

この記事を書いた人
高橋 佳孝

1979年に農林⽔産省に⼊省以来、⼀貫して「⾥⼭草地の永続的維持管理と利⽤に関する研究」に従事。草地の保全管理の問題を、草原⽣態系だけでなく農畜産業や⽂化景観の視点から研究調査し、地域の支援を行っている。全国草原サミットの開催に尽⼒するほか、阿蘇草原再⽣協議会会⻑を務め、官⺠が⼀体となった「阿蘇千年の草原」の保全活動に関わる。退職後再任⽤(専門員)となった今も、全国の半⾃然草原保全のために⾶び回っている。

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