2020年 新年のご挨拶

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。旧年中は,草原再生ネットワークへのご協力を賜り,誠にありがとうございます。

本年の9月27日(日),28日(月)には,いよいよ「第13回全国草原サミット・シンポジウム」が静岡県東伊豆町で開催されます。昨年の8月には実行委員会が立ち上がり,本ネットワークから会長と理事2名が参加しています。12月にはプレイベントも行われ,地元での理解醸成を進めているところです。久しぶりに東日本での開催となります。皆様お誘い合わせの上,せひご参加いただき,大会を盛り上げて下さいますようお願い申し上げます。 →【お知らせ】東伊豆のサミット延期が決定しました

全国草原サミットは,第10回記念大会が2014(平成26)年に阿蘇市で開催され,「自治体連携の全国組織の充実」「残したい日本の風景『草原100選』の制定」に取り組むことを14市町村の共同宣言として採択しました。2年後の2016年11月には「全国草原の里市町村連絡協議会」(通称「草原自治体ネット」)が発足し,そして,昨年(2019年)の定時総会において「未来に残したい草原の里100 選」の制定事業を進めていくことが決まりました。

今後は,全国草原サミットの開催ごとに数カ所ずつ,順次選定していくことになります。まずは,9月28日に東伊豆町で開催される第13回全国草原サミットにおいて,第1回の選定が実現します。

草原100選」の制定は,未来に向けた草原保全運動のシンボルとして掲げていくものです。風土に根ざした特色ある草原を育み,将来への展望をもったさまざまな人の活動があり,そして,そのような活動を通して人々が交流し合う「里」をイメージしたものとなるでしょう。

ふるさとの原風景でもある草原の認知度は,まだまだ低い状況です。草原100選のような活動を通して,草原の魅力と価値を広く国民に訴えていかなければなりません。当ネットワークとしても,今まで積み上げてきた連携・協力の輪を一層拡大強化しながら,草原100選にも積極的に関わり,全国の草原保全活動を牽引してまいります。

引き続き,会員の皆様のご指導,ご支援を心よりお願い申し上げます。

2020年元旦 会長 高橋 佳孝

この記事を書いた人
高橋 佳孝

1979年に農林⽔産省に⼊省以来、⼀貫して「⾥⼭草地の永続的維持管理と利⽤に関する研究」に従事。草地の保全管理の問題を、草原⽣態系だけでなく農畜産業や⽂化景観の視点から研究調査し、地域の支援を行っている。全国草原サミットの開催に尽⼒するほか、阿蘇草原再⽣協議会会⻑を務め、官⺠が⼀体となった「阿蘇千年の草原」の保全活動に関わる。退職後再任⽤(専門員)となった今も、全国の半⾃然草原保全のために⾶び回っている。

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全国草原再生ネットワーク
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