草原アンケート

全国草原再生ネットワークでは、日本各地の草原で抱える課題や新たな解決策などの把握するため、適宜アンケートを実施しています。ここでは、これまで実施したアンケートを結果についてご紹介します。

草原アンケート2014

全国草原再生ネットワークは、第10回草原サミット・シンポジウム in 阿蘇にあわせ、サミット開催自治体である阿蘇市町村会と共同で、草原をもつ日本全国の自治体にアンケートを実施しました。本アンケートでは、日本の草原の現状および課題を明らかにすることを目的とし、全国的にも希少な草原が残されている市町村に、草原の保全・活用の現状について回答をお願いしました。

アンケートの結果から、地域によって草原の特徴が異なることが分かります。
課題としては、草原の維持管理に従事する人員の不足や高齢化、将来の担い手不足が全国的に起こっていることが明らかとなってきました。
アンケート2014円グラフ


アンケート2014棒グラフまた、維持管理作業における安全面について、火入れの実施がある自治体においても、その35%でいまだ対策が行われていないことがわかりました。

草原は地域の景観や生物、文化を守る上で不可欠なものです。火入れは草原を守る上でとても大切な、しかも効果的な作業ですが人命にも関わる事故を起こす危険性もあります。各地の安全対策から、事故を起こさないために重要なことがみえてきました。これらを踏まえ、「人命優先」で火入れを行い、草原を守っていくことが求められます。


enquete2014cover

←サムネイルをクリックすると本文PDFがご覧になれます(4ページ、1.8MB)

ネットワークからの提言

1.リスクが高い場合には、勇気をもって火入れを止めるシステム
2.当日の作業に関わる全員への、「安全が第一である」という意識統一
3.指揮系統の明確化
4.参加者全員の動きを指揮者が把握し、安全を確保する仕組み

タイトルとURLをコピーしました