茶草場草地群
所在地:静岡県掛川市 > 主に東山、大野、粟ヶ岳
面積:
茶草場とは、主に静岡県の伝統的土地利用で、茶園周辺の採草地のことである。晩秋に刈ったススキなどを乾燥させて茶園に敷くために使われる。「静岡の茶草場農法」として2013年に世界農業遺産に認定された。
茶草場は掛川市(主に東山、大野、粟ヶ岳)、菊川市(主に倉沢、富田)、島田市(主に神谷城、大代)、牧之原市(主に東荻間)、川根本町(主に久保尾)の4市1町に散在し、総面積は297haとされている。
茶草場では300種以上の植物が観察され、うち9種が絶滅危惧種である。
菊川市千框(せんがまち)では、江戸時代に馬の牧草地として使われていたため、茶草場を「馬草(まぐさ)場」と呼ぶ人も多い。また、茶草を使って育てられた茶葉は製茶の時に香りが違い、「山側(やまが)の香りがする」と言われている。