世界農業遺産『静岡の茶草場農法』推進協議会

日本の草原データベースとは・・・

全国草原再生ネットワークでは、日本各地の草原のデータベース化を進めています。
現在、情報は主に以下の方法で集めています。
 ・保全団体、個人からの情報提供
 ・エクスカーション(現地見学)による現地の確認
 ・アンケートによる実態の把握
 ・インターネット検索
なるべく多くの日本の草原を、実際に目や耳で確認し、より確実な情報の整備を進めていきたいと考えております。しかしながら、数多くの草原に対してスタッフは限られているのが現状です。そのため現在のデータベースはインターネット上の情報に頼っているところが多く、情報の確実性については一部保証できない草原もあります。ご了承の上、ご利用いただけますようお願いいたします。 また、より充実したデータベースとするため、皆様からの情報をお待ちしております。
情報に不足や間違いがございましたら、事務局までご一報お願いいたします。

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[凡例]
dry 乾性草地:ススキやカリヤス、チガヤといった植物が生育する草地
wet 湿性草地:ヨシやオギといった植物が生育する草地
mow 採草により、草地の利用や管理が行われている。
graze 放牧により、草地の利用や管理が行われている。
fire 火入れ(野焼き・山焼き)により、草地の管理が行われている。
various その他の管理や利用が行われている。  例:山菜採取、生物多様性保全等
midori ※情報整理中、または情報不足です。

茶草場草地群

所在地:静岡県掛川市 > 主に東山、大野、粟ヶ岳

面積:

茶草場とは、主に静岡県の伝統的土地利用で、茶園周辺の採草地のことである。晩秋に刈ったススキなどを乾燥させて茶園に敷くために使われる。「静岡の茶草場農法」として2013年に世界農業遺産に認定された。


茶草場は掛川市(主に東山、大野、粟ヶ岳)、菊川市(主に倉沢、富田)、島田市(主に神谷城、大代)、牧之原市(主に東荻間)、川根本町(主に久保尾)の4市1町に散在し、総面積は297haとされている。


茶草場では300種以上の植物が観察され、うち9種が絶滅危惧種である。


菊川市千框(せんがまち)では、江戸時代に馬の牧草地として使われていたため、茶草場を「馬草(まぐさ)場」と呼ぶ人も多い。また、茶草を使って育てられた茶葉は製茶の時に香りが違い、「山側(やまが)の香りがする」と言われている。