第2回 全国草原シンポジウム・サミット(大田)
テーマ | 草原の意義と生業による維持保全管理 |
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開催場所 | 島根県大田市1 |
参加自治体 | 北海道小清水町4大分県久住町(現 大分県竹田市)4大阪府河内長野市1山口県秋芳町(現 山口県美祢市)5山口県美東町(現 山口県美祢市)5島根県1島根県大田市9島根県温泉津町(現 島根県大田市)1島根県知夫村1島根県西ノ島町1島根県頓原町(現 島根県飯南町)1群馬県嬬恋村1 |
プログラム
【草原シンポジウム’97】
- 基調講演
- 各地からの報告
- 兵庫県村岡町
- 大分県久住町
- 群馬県湯ノ丸
- 大阪府岩湧山
- シンポジウム
【第2回全国草原サミット】
- 全国草原サミット
全国野焼きサミット 三瓶宣言
わが国の草原は、人為と自然の調和によってはぐくまれてきた貴重な自然遺産であると同時に、日本のふるさとの原風景として、次の世代に引き継いで行くべき大切な文化遺産である。
草原は、火入れと放牧、採草という、数百年以上に渡って繰り返されてきた農畜産の営みによって、形成されてきた。主に入会地として利用、管理されてきた草原は、近年、農村社会の変貌と農林畜産業の急激な衰退とにより荒廃の一途をたどっている。草原のみならず、今や、農村は森林も田畑も、同じ問題を抱えているが、草原はその変化が最も早く現れる点で、農村の荒廃の象徴でもある。
本サミットでは、こうした事態を憂い、対応するために、以下の点について、意見の一致を見た。この共通認識をここに三瓶宣言としてまとめ、農と命を尊ぶ全国の人たちに、理解と協力を求めるものである。
- 草原を守るためには、農林畜産業の振興が不可欠であるとの認識に立ち、農業者と都市の生活者が手を携えて、地域連体型の総合的自給運動を展開し、農村の活性化を図っていく。
- 草原を国民共有の土地(コモンランド)と位置づけ、住民と行政、および民間団体が協力して、草原の持続的な利用と管理の新しいシステムを創出し、実現していく。
- 草原及び里山の価値と、維持することの重要性について、広く啓発し、それらを保全していくために、農業、生態、制度など、多様な観点からの活動を呼びかけていく。
- 本サミットを今後も継続し、日本各地の草原を有する自治体間のネットワークを広げ、より一層の連携を図っていく。
1997年10月4日