改良草地 :かいりょうそうち 耕起、土壌改良、施肥、牧草の播種などを行い、生産力を高めた草地。外来のイネ科牧草はススキなどの在来草本に比べ生産力が高く、家畜の飼料としても高栄養価である、冬季も生産が可能な種類もある。一方で、生産力の維持のために、継続的な施肥や草刈りなどが必要である。また、牧草以外の植物はほとんど無く、生物は非常に単調である。
攪乱 :かくらん 生態学においては、様々な圧力により、場の環境が荒らされることをいい、このことにより遷移の段階が停滞あるいは後退することがある。日本においてはほとんどの場所で、草原はおのずと森林へと遷移が進行していくため、草原が維持されるには何らかの撹乱要因が必要となる。多くの場合、火入れや草刈りなどの人為的撹乱により維持されている。
遺存種 :いぞんしゅ かつて広く分布した生物種が、地理条件や気候条件の変化に伴って、限られた生育・生息地のみに見られるようになってしまった種。大陸系遺存種、氷河遺存種など。例えば、ヒメユリ、オグラセンノウなどといった植物種が挙げられ、日本では希少な植物となっているが、朝鮮半島や中国大陸においても共通して見られる種であることから、今よりも冷涼で、日本が大陸と陸続きであった時代に、分布を南方へ広げた種であると考えられていrう。