大野ヶ原高原
以下の情報は、全国草原再生ネットワークが2017年9月時点で確認しているものです。
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日本三大カルストのひとつである四国カルストの西部にあたり、標高は1,000〜1,400m。周囲にこれより高い山がないので眺望がよい。
四国カルストは西から大野ヶ原(愛媛県伊予市)、姫鶴平(愛媛県久万高原町)、五段高原(愛媛県久万高原町と高知県檮原町・津野町)、天狗高原(高知県津野町)と連なる。南側の源氏ヶ駄場も大野ヶ原高原に含み、ここにはホルスタインなど乳牛が放牧されている。
1907年、大野ヶ原一帯が陸軍大砲実弾射撃大練兵場に指定され、第二次世界大戦中は軍用馬の放牧場として使われた。戦後には開拓地となったが、土壌が酸性のうえ豪雪地帯でもあったので農地に適さず、放牧が盛んになった。四国カルストは以前、中国四国農政局 四国カルスト草地改良事業所による大規模草地造成事業が行われたため、牧草地でない半自然草原が残っているか確認が必要である。
伊予市最後(愛媛県最後であった可能性も)の茅葺き職人浅野頼光さんが2014年に亡くなり、この地方の茅葺き技術は途絶えた。大野ヶ原の茅が使われた野村町平野地区にある「松の窪堂」は、市内の材料で市内の職人が葺いた最後の茅葺屋根となった。それ以降は高知県の職人に依頼している。
1997年に野村町の市指定文化財「土居家」の葺き替えをした際は、「一人一束運動」と称して1万5000束を住民の手で3年がかりで集めた。
立地
所在地 | 標高 | 面積 |
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愛媛県伊予市 > 野村町 | 1,000〜1,400m (googlemapからの自動計算 1274.5m) |
740ha |
生態
草 地タイプ | 主な植 生 |
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乾生草原185 / 半自然239 | ススキ73 |
管理の概要
主な特徴別 | 管理の目的 | 土地所有者 |
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牛の放牧29 | 地域の伝統行事16放牧・採草地の維持25景観保全71生きものの保全47茅資材の生産11 | 個人32国28市町村42 |
関与団体
行政関与 | 民間関与 | ボランティ ア関与 | その他関与 | 基金等 |
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市町村による周辺の施設整備、観光PR | 集落、個人による管理 | なし |
団体が関与する他草原へのリンク |
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施設
施設 | 自然公園等の指定 |
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四国カルスト県立自然公園(1964) 愛媛県指定大野ヶ原鳥獣保護区 |
課題・困っていること
困っていること |
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人員不足93若手の不足102 |
観光情報
近隣に茅葺き民家交流館土居家
文献・書籍
関連文献 | 関連Book |
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