若手の不足

日本の草原データベースとは・・・

全国草原再生ネットワークでは、日本各地の草原のデータベース化を進めています。
現在、情報は主に以下の方法で集めています。
 ・保全団体、個人からの情報提供
 ・エクスカーション(現地見学)による現地の確認
 ・アンケートによる実態の把握
 ・インターネット検索
なるべく多くの日本の草原を、実際に目や耳で確認し、より確実な情報の整備を進めていきたいと考えております。しかしながら、数多くの草原に対してスタッフは限られているのが現状です。そのため現在のデータベースはインターネット上の情報に頼っているところが多く、情報の確実性については一部保証できない草原もあります。ご了承の上、ご利用いただけますようお願いいたします。 また、より充実したデータベースとするため、皆様からの情報をお待ちしております。
情報に不足や間違いがございましたら、事務局までご一報お願いいたします。

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[凡例]
dry 乾性草地:ススキやカリヤス、チガヤといった植物が生育する草地
wet 湿性草地:ヨシやオギといった植物が生育する草地
mow 採草により、草地の利用や管理が行われている。
graze 放牧により、草地の利用や管理が行われている。
fire 火入れ(野焼き・山焼き)により、草地の管理が行われている。
various その他の管理や利用が行われている。  例:山菜採取、生物多様性保全等
midori ※情報整理中、または情報不足です。

金目観光わらび園_小国町

所在地:山形県小国町 > 大字金目地内

面積:5ha
(googlemapからの自動計算 4.5m)

田島ケ原サクラソウ自生地

所在地:埼玉県さいたま市 > 桜区大字西堀ほか

面積:4.12ha(2ヶ所の合計)

田島ケ原サクラソウ自生地は、サクラソウ自生地として唯一の国指定特別天然記念物で、桜草公園の中心にある。


他の荒川流域のサクラソウ自生地がほぼ消失してしまった現在では、大変貴重な存在である。江戸時代から変異に富むサクラソウで知られ、古典園芸植物としての多くの品種がこの地から生まれたと言われる。


約100万株のサクラソウをはじめ、約250種の植物が自生し季節を通して楽しめる。


塩塚高原_三好市

所在地:徳島県三好市 > 三好市山城町平野

面積:20ha(新宮町と合わせて)

斑島の草原

所在地:長崎県小値賀町 > 斑島郷

面積:6ha

五ヶ所高原

所在地:宮崎県高千穂町 > 大字五ヶ所

面積:4.76ha

熊本県高森町との県境に位置し、なだらかな丘陵地に広がる平均標高800mの草原。


県内で最も早く重要生息地に指定された地域であり、日本の南限域とされるヒメユリをはじめとする希少植物が生育しているほか、ゴマシジミやヒメシロチョウの生息地として重要である。チョウ類の保護を通じて、様々な生物を育む草原環境が保全されている。

千貫石茅場

所在地:岩手県金ケ崎町 > 西根後千貫石15-9

面積:60ha(うち茅場は20ha)
(googlemapからの自動計算 41.9m)

白川ワラビ園_中津川

所在地:山形県飯豊町

面積:15ha
(googlemapからの自動計算 11.7m)

荒川大麻生公園

所在地:埼玉県熊谷市 > 大麻生、広瀬、川原明戸、押切、樋春 地内

面積:4ha(公園全体166.7haのうち野草の広場の面積)

荒川大麻生公園は荒川中流左岸(北側)の河川敷、熊谷市にある県営公園。公園全域で約170ha、その約半分は県内でも有数の野鳥の渡来地となっている「野鳥の森」や、河原特有の草花が咲き誇る「野草の広場」が広がっている。


「野鳥の森」では年間を通じて100種類以上の野鳥を観察できる。また、「野草の広場」では春から秋にかけて河原特有の希少な植物を観察することができる。中でも特にカワラナデシコの保全を目的として火入れなどの管理が行われている。ここはカワラナデシコ育生地と設定され、外来植物の抜き取りや、カワラナデシコの種子採取および植栽が行われている。

椋川の茅場

所在地:滋賀県高島市 > 今津町椋川字尾條508番2

面積:0.5ha

椋川のECC学園の裏にある、65m×80mほどの斜面。滋賀県立大学の黒田教授を代表とする朽木フィールドステーションという取り組みで、椋川集落の茅葺き民家の修復のため、カヤダイラ(茅場)を復元しようとするものである。


元は鹿の食害で裸地になった部分で、地主の了解を得て2008年12月からススキやコナラを移植し、獣害ネットを張り巡らせた。2013年4月に20m×30mをトタンで囲って防火帯とし、火入実験を行った。


昭和30年代後半を最後に椋川での山焼きは途絶えている。以前は4月中旬に、山に一斉に火を入れて、茅場やホトラ(牛の餌や肥料のため草や木の芽を刈り取ったものでカリボシとも言う)山を管理していた。

大野ヶ原高原

所在地:愛媛県伊予市 > 野村町

面積:740ha

日本三大カルストのひとつである四国カルストの西部にあたり、標高は1,000〜1,400m。周囲にこれより高い山がないので眺望がよい。


四国カルストは西から大野ヶ原(愛媛県伊予市)、姫鶴平(愛媛県久万高原町)、五段高原(愛媛県久万高原町と高知県檮原町・津野町)、天狗高原(高知県津野町)と連なる。南側の源氏ヶ駄場も大野ヶ原高原に含み、ここにはホルスタインなど乳牛が放牧されている。


1907年、大野ヶ原一帯が陸軍大砲実弾射撃大練兵場に指定され、第二次世界大戦中は軍用馬の放牧場として使われた。戦後には開拓地となったが、土壌が酸性のうえ豪雪地帯でもあったので農地に適さず、放牧が盛んになった。四国カルストは以前、中国四国農政局 四国カルスト草地改良事業所による大規模草地造成事業が行われたため、牧草地でない半自然草原が残っているか確認が必要である。


伊予市最後(愛媛県最後であった可能性も)の茅葺き職人浅野頼光さんが2014年に亡くなり、この地方の茅葺き技術は途絶えた。大野ヶ原の茅が使われた野村町平野地区にある「松の窪堂」は、市内の材料で市内の職人が葺いた最後の茅葺屋根となった。それ以降は高知県の職人に依頼している。


1997年に野村町の市指定文化財「土居家」の葺き替えをした際は、「一人一束運動」と称して1万5000束を住民の手で3年がかりで集めた。