人と自然が共生する日本の草原を未来へ

おしらせ

草原が紡ぐ、日本の原風景と豊かな生態系

日本の草原は、火入れや放牧、採草という人々の営みによって、何百年もの時を重ねながら育まれてきました。春の野焼き、夏の放牧、秋の採草—その繰り返しが、生物多様性に富んだ草原の生態系を支え、各地にふるさとの原風景と呼べる美しい景観を生み出してきました。

しかし今、その貴重な風景が失われようとしています。明治時代には国土の3割以上を占めていた草原は、現在では1%以下にまで減少。数百年以上をかけて形作られた日本の草原文化は、いま大きな岐路に立っています。

多様な生物を育む草原(八幡高原|広島県北広島町)

全国の草原をつなぎ、未来を守る

私たち全国草原再生ネットワークは、日本各地に残る貴重な草原を守り、次世代に引き継いでいくことを目指して活動しています。全国各地の草原保全に関わる団体や個人をつなぎ、情報やノウハウを共有しながら、草原の価値を広く発信し、保全活動を支援しています。

草原の価値を伝える

  • 全国各地の草原の実態調査
  • ニュースレターやウェブサイトでの情報発信
西日本草原研究グループによる調査

保全活動を支える

  • 全国草原サミット・シンポジウムの開催支援
  • 草原保全技術の継承支援
  • 地域における保全活動の支援
全国草原シンポジウム(2024年10月4日、長野県小谷村)

つながりを育む

  • 全国の保全団体のネットワーク構築
  • 専門家と地域をつなぐ
  • 都市と農村の交流促進
茅刈りを見学する、第9回全国草原サミット・シンポジウムの参加者(2012年10月27日、群馬県みなかみ町)

あなたの力を、草原の未来に

草原を守る活動は、多くの方々の協力によって支えられています。会員登録やご寄付による支援、調査・保全活動へのご参加など、さまざまな形で草原保全にご協力いただけます。