地走り :じばしり 屋根葺き職人を支える係。茅の受け渡し、古茅の整理などの雑用をこなす。茅運びに「地面を行ったり来たり走る」ので地走りという。かつて結が地域に残っていた時代は、葺き替える家の家人、その親戚、または地域の住人などがその役を担ったが、近年では家主や職人が雇用することが多い。
刺し子 :さしこ 主に作業着などの布地をすり切れにくくするために施した刺繍のこと。装飾的な幾何学模様をあらわすこともある。江戸時代の火消しが着た半纏は、布地に等間隔の刺し子がされ、染め抜きで文様が描かれている。これに水を含ませて着用することで現代でいう難燃性作業服の役目をしていた。