草原用語

「賢明な利用」と訳される。生態系の保全、資源の持続的な利用を図るため、適切な利用を維持していくこと。湿地の保存に関するラムサール条約などで、取り入れ始められた考え方。日本の草原においては、利用または維持管理なしには、草原環境を保全することは難しいことから、この考え方が重要となる。

明治以前から日本に存在した在来牛をもとに、外国産の牛と交配を重ねた肉食用の牛のこと。黒毛和種（黒毛和牛）、褐色和種（あか牛）、日本短角種（短角牛）、無角和種（無角和牛）の４品種がある。

火入れの際、周囲への延焼を防止するため、あらかじめ草を刈り取り除去し可燃物を取り去った帯状のエリアのこと。通常は幅5m〜10m程度。主に阿蘇地域で使われている言葉。

輪地（防火帯）を作ること。阿蘇地域に独特の言葉。

輪地切りの後、その部分に新芽が出ないよう、刈り取った草に火をつけて焼き払うこと。周りの草が枯れてから行うと延焼しやすいため、まだ草が青い初秋までに行うことが多い。阿蘇地域に独特の言葉。

積雪期の長い北信越～東北地方では、わらびをはじめとする春の山菜が重要な食料源であり、草原が山菜を収穫する場として入会により利用されてきた。現在では、入会による利用のほか、観光目的の山菜円として有料で開放されている場所がある。なお、採取に際しては地域ごとに採取に入ってよい期間、日、時間など、厳しいルールが定められていることが多く、過剰利用を防ぐ仕組みが受け継がれている。