コモンズ :こもんず 共有で利用する土地、または制度のこと。日本における入会に近いとされるが、日本における入会権は、特定の集落や組合などに権利が属しており、遊牧民族などが利用する土地など所有権の無い土地を意味するコモンズとは、ややニュアンスが異なるともされる。法則として、経済学用語である「コモンズの悲劇」が有名。
国立公園・国定公園・都道府県立自然公園 :こくりつこうえん・こくていこうえん・とどうふけんりつしぜんこうえん 日本においては、自然公園法により、優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図ることにより、国民の保健、休養及び教化に資するとともに、生物の多様性の確保に寄与するために指定された自然公園のこと。阿蘇や秋吉台を始め、草原景観を含む公園が、全国で多数指定されており、優れた自然の風景地としての草原の価値が高められている。
高層湿原 :こうそうしつげん ミズゴケが泥炭となり積み重なって盛り上がり、その上に湿地環境が成立している湿原。高山地帯や高緯度地域などの低温環境に多い。地下水による水供給が無いことから、貧栄養な湿原となる。盛り上がった場所にあるという意味で高層湿原と呼ばれ、対して地下水の影響を受けるような湿原は低層湿原や中間湿原と呼ばれる。
公益的機能 :こうえきてききのう 土砂災害防止といった国土保全機能の他、水源かん養機能、生物多様性の保全など、人々が暮らしていく中で必要な機能のことを指し、森林や農地、草原が本来持つ生産機能とは別に我々が受ける様々な恩恵のこと。