草原用語

草原関連の用語を収集・整理し、検索できるようにしています。

茅葺き :かやぶき

茅を主な材料として葺かれた屋根。広義に草葺きのこと。萱葺きとも。

茅場 :かやば

茅を生産する目的で管理された草原のこと。東京駅近くの茅場町は、かつて茅が生い茂る土地であったとされている。

茅野 :かやの

茅を生産する目的で管理された草原のこと。

茅すぐり :かやすぐり

採取した茅の束から、資材として重要な棹のみを選り分けるために、余分な葉や混ざりこんだ茅以外の植物を取り除き、採取した茅の束に交じる茅以外の植物を除き、茅の長さなどを揃える作業のこと。

茅刈り :かやかり

茅を刈り取り、束にまとめる作業のこと。主として農繁期が終わり、茅が枯れあがる11月~3月ごろに行われる。資材としての収穫であるため、除草を目的とした単純な草刈とは刈り方が異なる。近年では、専用の機械を用いた茅刈りも行われている。

茅壁 :かやかべ

茅でできた壁のこと。

茅垣 :かやがき

茅でできた垣根のこと。

 :かや

古来より屋根材、飼料、肥料などに使われて来たイネ科やカヤツリグサ科に属する草本の総称。ススキ、カリヤス、ヨシの他に、オギ、チガヤ、スゲなど。各地で伝統的な呼び名として、ヤマガヤ、コガヤ、シマガヤなどと呼ばれるが、呼び方は地域によって様々で、種名と一致しない場合も多い。
英語圏では、茅に変わる直接的な英訳はなく、材料に応じてstraw(藁)、water reed(ヨシ)、Sedge(スゲ)などに区別して認識されているようである。

火災予防条例 :かさいよぼうじょうれい

各市町村長が消防法に基づいて、火災予防のために定めている条例。各地方の事情により必要とされるものや自主的に規制すべきもの等を定めている。火入れを行う際は同条例に基づき消防署長への届け出が必要。

攪乱 :かくらん

生態学においては、様々な圧力により、場の環境が荒らされることをいい、このことにより遷移の段階が停滞あるいは後退することがある。日本においてはほとんどの場所で、草原はおのずと森林へと遷移が進行していくため、草原が維持されるには何らかの撹乱要因が必要となる。多くの場合、火入れや草刈りなどの人為的撹乱により維持されている。