結 :ゆい 集落における共同作業の制度。世帯単位では出来ないような労力のかかる作業を、共同で実施する仕組み。特に、茅葺き屋根の葺き替えは多大な労力と費用を必要とするため、今でも大内宿や、白川郷・五箇山の合掌造りなどで、その制度が残っている。 ほとんどの地域では、近年は結が形骸化し、冠婚葬祭などにその文化が残っているのみである。
葦簀 :よしず ヨシで作られた簾のことで、夏の強い日光を遮るために用いる。軒からかけて垂らす掛け簾、軒先に立てかける立て簾がある。 材料のヨシの産地としては、琵琶湖(滋賀県)や渡良瀬遊水地(栃木県)などが知られる。
盆刈り :ぼんがり 夏のお盆に向けて、草を刈ること。お盆を前に、集落の道をきれいに整える意味がある。草原管理の面では、盆刈りにあたる7月~8月上旬にかけて草を刈ることが、大型草本の繁茂を抑える効果が最も高いことが分かっている。