草原用語

草原関連の用語を収集・整理し、検索できるようにしています。

古茅 :ふるがや

茅葺きの葺き替えの際に出る、古くなった茅のこと。なお、茅は貴重な資材であり、葺き替えの際に、まだ使える茅を選り分ける。また茅として使わない古茅も、長年、囲炉裏の煙で燻された状態であるため、良質な肥料となる。五箇山合掌造り(南砺市)では、古茅から和紙を作り、名刺として販売している。

古野 :ふるの

地力を回復させるため、休耕している草地のこと。

パラグライダー :ぱらぐらいだー

スカイスポーツの一つ。

野分け :のわけ

草資源の利用にあたり、草原の面積を配分すること。

ハギ山 :はぎやま

東北地方、特に奥羽山地や北上山地などで、飼料採取のために維持される、ハギが優占する草山のこと。火入れによる維持が必要である。

たたら残丘 :たたらざんきゅう

たたら製鉄の原料を採取した後に残った丘状の地形のこと。

迅速測図 :じんそくそくず

明治期に作成された地図。フランス式の図法が採用され、日本で初めて近代的な手法で作成された地図。正確な平面図に土地利用が記されたもっとも古い地図であり、日本において草原が最も頻繁に利用されていた一時代の土地利用を復元することが可能な貴重な資料。関東地方の迅速測図は、独立行政法人農業環境技術研究所が構築した、歴史的農業環境閲覧システム上で公開され、インターネット上で閲覧が可能となっている(http://habs.dc.affrc.go.jp/index.html)。

スカイスポーツ :すかいすぽーつ

ハンググライダー、パラグライダー等の空中遊泳を楽しむスポーツのこと。この内、動力源を持たないスカイスポーツを行うためには、航空機により上空まで移動してそこから飛び降りるか、崖や開けた急傾斜などを利用して離陸する必要がある。急傾斜をもつ草原は、離陸のための滑走路として適していることから、スカイスポーツの基地として利用されているところがあり、細野高原(静岡県)などが知られている。

スキー場 :すきーじょう

スキーやスノーボードなどの、雪上を滑降するウィンタースポーツを行う場所。安全に滑降するためには樹林の無い開けた斜面地が必要であり、各地の入会地としての草原がその大規模開発用地の対象とされたことも多かったようである。

千年の草原 :せんねんのそうげん

阿蘇地方の草原は、平安時代中期に編纂された延喜式に記録があることから、少なくとも千年以上、草原として存在することがわかっており、このことを受けて千年の草原と呼ばれる。
なお近年の研究から、様々な科学的分析により、阿蘇の草原は1万年前から存在することが明らかとなっている。