バイオマスエネルギー :ばいおますえねるぎー 草、木などの生物由来のエネルギーのことで、持続可能エネルギーのひとつ。主に、道路維持管理に伴って排出される刈草や、間伐材や端材といった未利用材を燃料源とする。エネルギーは、これらの燃料を直接燃焼させることによって得ることができるほか、酵素を用いた分解によりエタノールなどの液体燃料を生成することも可能である。
茶草場農法 :ちゃぐさばのうほう 茶畑の畝間に、ススキやササを中心とした刈敷を敷き詰める農法。かつて、刈った草を肥料、土壌改良材として用いる農法は、茶農家に限らず一般的なものであったが、化学肥料の普及に伴って、その多くが行われなくなっている。静岡県では、お茶の生産において、現在も継続して行われており、茶草場農法で作られたお茶は品質がよいと言われる。静岡県の茶草場農法は、お茶畑の周辺に茶草場を設けることから、モザイク状の農村景観を生み出し、農村環境と生物多様性を高める理由ともなっている。このような伝統的で持続的な農法が認められ、平成25年(2013年)に世界農業遺産に認定された。
直接支払制度 :ちょくせつしはらいせいど 農業・農村が持つ、国土の保全、水源の涵養、自然環境の保全、良好な景観の形成といった公益的機能(多面的機能)を維持するため、農業の生産条件が不利な地域にお ける農業生産活動の継続や、困難化が指摘されている地域の共同作業に対して交付金が支払われる制度。日本では、日本型直接支払制度として、中山間地域等直接支払交付金、多面的機能支払交付金などが整備された。