草原用語
草原関連の用語を収集・整理し、検索できるようにしています。
採草 :さいそう
家畜の飼料や堆肥にするために草を刈り取ること。
採草地 :さいそうち
越冬飼料となる草を採取するための草地のこと。野草の採草地では、ススキやネザサなどのイネ科草本が主な資源として採取される。また、年に数回の採取が行われるため、優占種であるススキなどのイネ科草本は草丈・密度が低くなりやすく、植物種の多様性が豊かになりやすい。盆花の採取地としても利用される。一方、茅場は茅が枯れ上がった晩秋~冬季にかけて年に1度の採取にとどまることから、ススキなどの優占種が繁茂しやすく、比較的植物相は単調になりやすい。
採草放牧地 :さいそうほうぼくち
採草地と放牧地をあわせて示す時の言い方。
黒毛和牛 :くろげわぎゅう
肉用牛の品種の一つで、黒毛が特徴である。
原野 :げんや
耕作の方法によらないで雑草、灌木類の生育する土地。日本では、土地利用の地目の一つとして用いることが多い。
金肥 :きんぴ
お金を出して購入する肥料のこと。
草肥 :くさひ
植物をそのまま田畑にすき混んで肥料とするもの。
口開け :くちあけ
採草や山菜採りなどの草地の利用が可能となる日時のこと。草地資源はかつての暮らしにおいて非常に重要であったことから、過度な利用によって草地を荒廃させることがしばしばあった。そこで、共同の土地である草地の利用の制限が、集落単位で厳格に定められていた。現在においても、北信越~東北地方で見られるわらび園では、山菜採りが行える日時を、例えば「口開けの日から、週3日間かつ午前中のみ」などと指定している。
グリーンツーリズム :ぐりーんつーりずむ
ツーリズムの項で述べたように、ツーリズムとは特に「体験型の観光」のことを指す言葉と認識されつつあるが、各種団体によってその定義はあいまいなところがあり、決まった規格はない。グリーンツーリズムとは、ツーリムの一つで、特に、農村・農業体験を核とし、滞在型・体験型の旅行のあり方のことをいう。