草原用語

草原関連の用語を収集・整理し、検索できるようにしています。

放牧地 :ほうぼくち

牛馬の放牧に供している土地のこと。狭義には人工草地のことを指し、野草地を含まない場合がある。

放牧圧 :ほうぼくあつ

放牧によって放牧地が受ける圧力のこと。草地学では、特にそこにある餌(草量)あたりの放牧頭数のこと。

放牧 :ほうぼく

牛や山羊などの家畜を牧野に放すこと。

放棄草原 :ほうきそうげん

火入れや草刈りなどの維持管理が放棄された草原のこと。日本ではほとんどの地域で、早ければ放棄後、数年~10年程度で灌木が侵入し、その後森林へと遷移が進行する。

防火帯 :ぼうかたい

火入れの際、周囲への延焼を防止するため、あらかじめ草を刈取り除去し可燃物を取り去った帯状のエリアのこと。通常は幅5m〜10m程度。

ホイホテル(干し草ホテル) :ほいほてる(ほしくさほてる)

ホイ(独:heu)とは、ドイツ語で干し草のこと。すなわち干し草ホテル。ストローホテル(StrohHotel:わらホテル)とも。
屋根裏や離れなどに、本来家畜に与える敷料をベッドとして宿泊客に提供するスタイルの民宿。ドイツやスイス国内の農村地域に見られる。農家が経営していることが多く、グリーンツーリズムの一環として訪れるゲストが多い。

古野 :ふるの

地力を回復させるため、休耕している草地のこと。

古茅 :ふるがや

茅葺きの葺き替えの際に出る、古くなった茅のこと。なお、茅は貴重な資材であり、葺き替えの際に、まだ使える茅を選り分ける。また茅として使わない古茅も、長年、囲炉裏の煙で燻された状態であるため、良質な肥料となる。五箇山合掌造り(南砺市)では、古茅から和紙を作り、名刺として販売している。

風衝草原 :ふうしょうそうげん

海岸や高山の独立峰など、風当たりの強い立地に成立する草原のこと。樹木は風そのものの力で曲がってしまうだけではなく、強風にともなう飛砂や

氷河遺存種 :ひょうがいぞんしゅ

遺存種の項を参照。