ワイズユース :わいずゆーす 「賢明な利用」と訳される。生態系の保全、資源の持続的な利用を図るため、適切な利用を維持していくこと。湿地の保存に関するラムサール条約などで、取り入れ始められた考え方。日本の草原においては、利用または維持管理なしには、草原環境を保全することは難しいことから、この考え方が重要となる。
和牛 :わぎゅう 明治以前から日本に存在した在来牛をもとに、外国産の牛と交配を重ねた肉食用の牛のこと。黒毛和種(黒毛和牛)、褐色和種(あか牛)、日本短角種(短角牛)、無角和種(無角和牛)の4品種がある。
わらび園 :わらびえん 積雪期の長い北信越~東北地方では、わらびをはじめとする春の山菜が重要な食料源であり、草原が山菜を収穫する場として入会により利用されてきた。現在では、入会による利用のほか、観光目的の山菜円として有料で開放されている場所がある。なお、採取に際しては地域ごとに採取に入ってよい期間、日、時間など、厳しいルールが定められていることが多く、過剰利用を防ぐ仕組みが受け継がれている。
有畜農家 :ゆうちくのうか 家畜を所有する農家のこと。かつての日本においては、農作業に使役動物を従事させたため、ほとんどの農家が家畜を飼育していた。しかしながら、現在は農業機械や化学肥料の発展に伴い、使役動物はもっぱら用いられないため、ほとんどの農家が無畜農家である。そのため、今日では日常的にこれらの農家を区別することはない。 阿蘇地方では、草原の入会権を牧野組合が有してきたことから、牧野組合に加入する農家の分類のために使われている。