草原用語
草原関連の用語を収集・整理し、検索できるようにしています。
モーモー輪地切り :もーもーわちぎり
輪地(防火帯)を人の手で作る膨大な労力を軽減するために考案された手法で、輪地にする部分に牛を放ち草を食べさせることで可燃物を除去する。
無畜農家 :むちくのうか
家畜を所有しない農家のこと。
迎え火 :むかえび
火入れ時に、燃えていってはいけない方向に火が進んでいる際、逆の方向から点火する火のこと。迎え火を打つ、などという。本火が入ったあとは、火消し棒やジェットシューターでの消火はできないため、火と火をぶつけあうことで消火する手法がとられる。火は燃料がないと燃え進むことはないので、火がぶつかりあうことにより消火ができる。
経験に基づき、ある程度計画的に点火される迎え火もあれば、延焼を拡大させないため緊急の対処として点火される迎え火もある。いずれにせよ、地形や風向きによって火のまわり方は異なるため、本火、迎え火の点火には、その地における多くの火入れの経験に基づいた知識や技術が必要である。
経験に基づき、ある程度計画的に点火される迎え火もあれば、延焼を拡大させないため緊急の対処として点火される迎え火もある。いずれにせよ、地形や風向きによって火のまわり方は異なるため、本火、迎え火の点火には、その地における多くの火入れの経験に基づいた知識や技術が必要である。
秣 :まぐさ
牛馬などの家畜の飼料とする草。
本火 :ほんび
尾根側から谷に向かって下るように少しずつ火を入れていった後、斜面下方から火をつけて一気に斜面を焼き上げる際の強い火のこと。火消し棒などでは消火できないほど強い火であり、最後は火と火をぶつけあうことで消火する。
盆花 :ぼんばな
盂蘭盆(うらぼん)に山野から取ってきて盆棚に飾る花。地方によって差異はあるが、ミソハギ、キキョウ、オミナエシなどが主である。
盆刈り :ぼんがり
夏のお盆に向けて、草を刈ること。お盆を前に、集落の道をきれいに整える意味がある。草原管理の面では、盆刈りにあたる7月~8月上旬にかけて草を刈ることが、大型草本の繁茂を抑える効果が最も高いことが分かっている。
ボランティア :ぼらんてぃあ
一般的に、自主的に無償で社会活動などに参加し、奉仕活動をする人のこと。草原再生の活動においては、防火帯づくりや火入れ作業に従事する人員の不足や高齢化が進んでおり、ボランティアの重要性が各地で増してきている。阿蘇では例年、延べ2,000人以上のボランティアが草原の維持管理活動に参加している。また、草原の公益的機能について理解を得るためには、草原でのガイド活動なども重要であり、このような活動にボランティアが活躍している地域も多い。
ホトラ山 :ほとらやま
滋賀県北西部の言葉で、ホトラを採取する山のこと。朽木村史などにその出典を見ることができるが、今では当地域においてホトラ山はほとんど見られなくなっている。